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(パレスチナ・コロンビア連帯基金カンパ)TAKETO画伯コラボ

¥2,000

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コロンビア内各地の前線で警察からの抑圧に抵抗し、労働階級市民や移民また先住民の生きる権利そのものをかけて戦い続けている同志たちへのカンパを集める目的としてオリジナルデザインのリソグラフポスターを販売致します。今年の4月28日、 El Paro Nacional と称される大規模な大衆プロテスト運動がコロンビア国内で各地勃発しました。労働者や貧困層の税率を上げるという内容の新しい法案が政府によって発表され、それに対して今までの不満や生活維持の苦難を背負い続けた大衆が各都市の路上に繰り出し、爆発的な怒りをあらわにするとともに生活の保証と改善を訴えたのです。法案自体は却下されたものの、コロナウイルスによる経済不況やそれに対する政府の怠慢な対応によって溜まり続けていた市民の怒りはとどまらず、現在も各地で勇敢な市民たちが攻防を続けています。武装化された警察の対応は極めて暴力的であり、8月上旬の時点で計44人のプロテスト参加者が警察の手によって殺されました。未成年の少年が警察によって誘拐され拷問を受けた後、署で死亡するというケースも確認されています。また、警察や軍隊に限らず、多くの場合は右翼自警団(民間人の組む準軍隊組織)が政府の代わりに暗殺や集会の制圧を手がける事も多く、どれだけの残虐な抑圧行為が行われているのかを公式に把握するのはとても難しいのです。この右翼自警団は通称Death Squadと呼ばれ、19世紀より資本主義者や多国籍企業がコロンビアの土地と資源を搾取するにあたって先住民を殺し、農民から土地を略奪した過去があり、現在でも権力者や政府の手先として活動を続けています。保守権力者からの支援のもと結成されたPajaros and Chulavitasと呼ばれる準軍事組織は1940年代から1960代までにかけておよそ20万人もの先住民や農民を殺し、たくさんの土地を略奪しました。歴史を遡ると、19世紀からこのような組織がコロンビア国内で活動をしていた事も確認できます。そしてかれらは土地や資産をを農民から奪うだけではなく、権力者や政府の敵とみなされた者を暗殺する役目も備えています。事実、たくさんの先住民活動家が集会やプロテストで警察や自警団に殺されてきました。2020年だけでも200人以上の活動家が殺害されています。このうちのほとんどがアフロコロンビアン(黒人系コロンビア人)と先住民族の解放運動・活動に関わる者たちでした。多国籍企業による資源の搾取やそれによって生じる環境破壊も少なくありません。イバン・ドゥケ現大統領と彼の極右政権は先住民だけでは無く、その残酷な新自由主義政策を使って社会で健康に暮らすために必要であるあらゆるライフラインを拒み、労働階級や被差別者を苦しめ続けてきました。

また今回は国際的な連帯意識を高め、世界各地の権力による暴力と抑圧の認識、そしてそれに抵抗する運動や市民の反乱への協力表明の意味も含め、米国や日本・欧州諸国率いる国家や多国籍企業・金融機関がグローバリズムを武器に途上国や開拓植民地の搾取、先住民の迫害、そして自然環境の破壊を起こしているという事実にも焦点を当てるという目的で、パレスチナ・ガザへの支援も含めたドネーション基金へカンパさせていただきます。現代アパルトヘイト政権とも言われる犯罪国家イスラエルの開拓植民地主義によって半世紀以上苦しめられ、神聖な土地の原住民として住み続けた自らの土地を奪われ無惨に殺され続けているパレスチナ人の抵抗と怒りは、コロンビアやチリを筆頭とした右傾化する新自由主義国家で起きている市民の反乱とたくさんの共通点を持っており、それぞれの支配構図が平行して権力者階級を支える大きな柱として共に機能しています。また、コロンビア・パレスチナに限らず、世界中各地で支配階級への怒りや不満をあらわにし、コロナウイルスによって加速した経済的不安によって将来の希望を絶たれた大衆が腐敗した権力に立ち向かい、命の保証と生活の安定を訴え闘い続けています。アメリカ、日本を筆頭とした所謂先進国に住む私たちにとって当たり前となったコロナウイルスワクチンも、発展途上国においては普及率がわずか数パーセントの地域もいまだに見られ、全世界に供給される見通しは現在の所2023年頃との厳しい予測がされている事態です。このような格差は偶然ではなく、大手製薬会社がワクチン特許を厳しく制限することによって利益を独占し、生産と普及の分担化を阻んだ事が原因でたくさんの犠牲者が出ています。私たちの消費社会を支え、動かし続ける途上国でこのような事態が起きているのに一方の私たちは植民地主義的特権の安心に浸っています。このような犠牲者をうむ搾取的構図を可能とする新自由主義・グローバリズム経済と権力者たちを許してはいけません。

残念ながら、このような状況であっても自由経済を徹底的に崇拝し、国際的な搾取構成を支える大事な柱として存在する日本・欧米メディアがコロンビアで起きている事やその歴史を取り上げることは一切ありません。今、コロンビアの同志たちへ連帯の表明をし、サポートをする事に多いな意味があります。是非、カンパの方よろしくお願い致します。

Kohei / Taketo